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住宅とセキュリティ

コンクリー卜と鉄筋は相性がいい
~なぜ鉄筋でなくてはいけないのか~

 コンクリートを建築材料として使用する際には、引張に強い材料を入れるとより強度が増します。引張に強いものなら鉄筋でなくても、木や竹だっていいはずです。むしろそちらのほうが、安上がりではないかと思う人もいるかと思います。ところが、コンクリー卜と鉄筋を組み合わせるのには理由があるのです。 温度が上がると材料は膨張すします。このときの物質の体積の増加率を膨張率といいます。コンクリートや建築材料は、夏、気温が上がると膨張し、冬、気温が下がると収縮し、をくり返しています。

このとき、もし膨張率の異なる材料がコンクリートの中に入っていたら、コンクリートと中の材料が次第にズレてしまいます。しかし、コンクリ一卜と鉄の膨張率はとても近いので、このズレが生じにくいのです。

また、鉄筋は水に濡れたまま放っておくとサビを発生します。このサビの正体は、酸化鉄です。酸化鉄は、鉄が酸素と結合して起こる化学反応によってできる化合物です。

鉄は酸性の物質に触れると酸化してサビが生じてしまうが、アルカリ性の物質の中に入っていればサビる心配はありません。

都合のよいことに、コンクリー卜はアルカリ性の物質なのです。つまり、コンクリ一卜の中に入っている限り鉄筋はサビを生じることがありません。

ただし、コンクリー卜が、長い年月雨にさらされると、表面から徐々にアルカリ性が低くなる中性化という現象が起こります。中性化が進むとアルカリ性が薄れてきますので鉄筋がサビやすくなり、コンクリー卜が傷み始め、そのうちに寿命が来て取り替えなくてはならなくなる。この中性化の進み具合にもコンクリートの水セメント比(W/C)が関係していて、一般的にW/Cの小さいほうが中性化は遅い傾向にあります。